「ありがとぉー朔。助かったよ」
今日初めて安心した瞬間だった


心を許した大切な友
やっぱり男との恋愛より友情よね

と思っていた望美にとんでもない事が・・・


「みんな酷いわ・・・私の望美を困らせて・・・」



えっ?
私の望美?


「でも大丈夫よ。私がついているから・・・あなたは私のものよ」
そう言って微笑む朔を見て


「イヤだーーーーそれだけは勘弁」と叫んだ望美

「ハッ・・・・・・」

自分の叫び声に思わず飛び起きた望美



・・・・・・・・夢・・・・・


ううっ・・・ヨカッタよ夢で

しかしその日の朝食は散々だった
変な夢を見たおかげで食事は砂をかむよう


望美の顔色の悪さを見て八葉達は言う
「今日はゆっくりした方が・・・」



そして・・・・


久しぶりの休みにのんびりとくつろいでいた望美の側に一人・・・


「望美」

「九郎さん。どうしたんですか?」

「いや・・・その・・・・なんだ」

あれ・・・・この会話


まさか気のせいよね


だが会話を続けているうちに

「俺はお前が好きだ!!だから考えとけ」

夢のせいもあり望美は即返事した

「やだ!!」

「なにーーーー」

九郎の顔が怒りで赤くなりその姿に恐怖した望美は大声で叫びながら逃げ出した

九郎は長い髪をなびかせながら望美を追いかける


「お母さーん助けてーー!!おうちに帰りたいよーーー」
時空を越え泣き言も言わず頑張ってきた龍神の加護を受けた白龍の神子・・・初めての泣き言だった