ふぅ・・・・
「・・・先輩・・・」
まただ・・・
今日は絶対厄日だ
「譲君・・・」
いつもと様子が違う譲に少し不安を感じる望美
「先輩あなたって人は本当に困った人ですね」
違うよ
違うよ譲君
困った人じゃなくて
困ってるのは私なんだよ
「・・・いきなりだね・・・」
「俺は今まで我慢してきました。あなたが色んな男達に囲まれているのを」
それは仕方ないよ
てか・・・私を色情魔扱いするなよ
「そんな言い方しなくても・・・」
「いえ・・・言わせてもらいます。先輩が笑みを向けていいのは俺だけです。今度から他の男にその笑顔を見せたりしたら容赦しませんよ」
・・・・・・怖い・・・
射られる
絶対射られる・・・
「えっとー・・・・譲君?」
やっとの事で自分を取り戻し譲に声をかけた時にはそこには譲の姿はなかった
怖かった・・・
今のは何?
告白?
違うよね・・・多分脅迫だ
「神子」
・・・・今日は何て日なんだろう
振り向くと望美の一番信頼している師匠リズヴァーンの姿
「先生・・・」
「何かあったのか?」
はい・・・凄く
そう言いたかったが今日は可笑しな一日
厄日に違いない日
とりあえず様子をみる望美
「私にまかせなさい」
「はっ?」
「お前の願いは私の願い。お前が望むなら私は何でもしよう」
・・・・えっとぉー・・・
「だから私にまかせなさい」
「あのぉー何をまかせれば・・・」
「それはお前の考える事だ。私には答えられない」
そう言うと一瞬で姿を消したリズヴァーン
?????????????????
今のは何?
先生難しいよ・・・
まるで追試でも受けたような気分の望美だった
「神子」
「白龍」
「どうしたの?今日は八葉の気が乱れてる」
そりゃそうだろうね・・・
「何か悪いものでも食べたのかも・・・」
「別に普通の食事だったよ」
普通に返された
当たり前だ
「神子・・・私は神子が食べたい」
ふーん
私がね
ええっっ??
「あの・・・白龍?」
「私は間違った事を言った?」
「いや・・・その・・・」
「ヒノエが言った。好きな女には、お前が食べたいって言えば良いって」
あの野郎なんて事を教えるんだ
「だから神子を食べさせて」
「ちょっと白龍・・・意味わかって言ってるの?」
「うん弁慶が教えてくれた」
・・・・絶対許さないあの二人
小さい白龍ならともかく大きな白龍に力でかなうはずもない
ダメだ食われる
そう思った時に扇子が空を舞った
「痛い・・・」
「白龍あっちに行きなさい」
「はい・・・」
何故か朔の言葉には素直に従う白龍
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