〜寝惚け眼〜  
「五月蝿い・・・」


「コラッ!!離せ!!」
ジタバタ暴れる望美の抵抗などないように知盛は望美に覆いかぶさり
首筋に顔を埋めた


「んっ・・・・」
悲しいかな・・・これが現実
日々知盛の良いように開発された身体は知盛が少し触れただけで反応してしまう



しまった・・・
ニヤニヤ笑って自分を見下ろす知盛の顔が目に浮かび
焦った望美だが・・・



聞こえてきたのは・・・スースーといった


寝息だった


「・・・・・何かムカつくんだけど?知盛さん」
そう言って知盛の顔を押しのけようとしたら次は腕が回ってきて



「やっ・・・」
腰まで感じてしまうのか・・・ここまで敏感なのか・・・
と、変に感心してしまう自分に・・・情けないと叱咤したが



捕らえられた身体は知盛の思うままだった




「知盛・・・起きてるよね?」


「・・・・・・・」


「寝ていてココまで出来るならアンタ本当に煩悩だらけだよ?」
「・・・・・・」



「本当に寝てんの?」
「・・・・・・」





「私、苦しいんだけど?離してくれないかな?」



「・・・・・」


何を言っても寝息だけで返事をしてくる知盛にイライラは通り越し

「疲れてるのかな?」と、ついつい見せた女らしさに「クッ・・・・」



「ヤッパ起きてるじゃん!!」と声を上げたが・・・・


「っ・・・・何、それ・・・・」



「何がだ?」



何・・・とは・・・・あれですよ



過剰すぎる色気・・・・
言い換えればセクシーな寝ぼけ眼に・・・「クソッ・・・」と反応する望美の心中は、『男のくせに何?その色気』だった



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